2014.6.20更新Vol.4

読んで 学んで 美しく Skincare Training Room スキンケアトレーニングルーム

毎日、何気なく使っている化粧品。同じステップで繰り返すお手入れ・・・。シワやシミなど気になる肌トラブル・・・。果たして、私たちは正しいスキンケアができているのでしょうか?“名前より先に肌質を記憶する!”ドクターラインのビューティトレーナーが、スキンケアの豆知識や、コスメ選びのコツをご紹介します。

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Lesson.3『季節に応じたスキンケア〜紫外線の傾向と対策〜』

レッスン4では、「皮脂」及び「皮脂膜」は具体的に何のことか、どんな役割を担っているのか、また、季節によってどのように分泌量が変化するのか、見て行きましょう。
夏の皮脂対策についてもアドバイスいたします♪

Point1 「皮脂」と「皮脂膜」について

私たちが生活している日本には四季があり、季節によって環境は大きく変化しています。このような環境で生活する私たちの身体を最外層で守ってくれる皮膚は、冬期の低温低湿な環境や夏季の高温高湿な環境、また空調による室内外の急激な気温差など、過酷な環境変化に直接さらされ大きな影響を受けています。
このような環境の変化に皮膚のバリア機能が対応しきれなくなると、冬季は肌表面がかさかさした肌荒れ、夏季はにきびや吹き出物ができたりなどと肌トラブルが発生しやすくなります。
そこで今回は、これからの高温多湿な時期に向け、気になる皮脂対策について考えてみましょう。


皮脂とは?
皮脂とは、皮脂腺より皮膚の表面に分泌されるあぶら分(脂質)です。 皮膚表面の皮表脂質は、この皮脂腺から分泌された皮脂と、角質細胞由来の脂質とが混ざって形成されていますがその大部分は皮脂です。 これらの皮表脂質と汗などの皮膚の水分が乳化されて『天然のクリーム』と呼ばれる薄い皮脂の膜である皮脂膜を作り、皮膚や毛髪の表面を保護しています。


皮脂量の季節変動は?
皮脂の分泌量は、夏の高温時で増加し、冬の低温時には減少します。 図1の季節ごとのTゾーンの皮脂分泌量のグラフを見ても、夏は他の季節と比較して分泌量が多い事がわかります。

皮脂膜は弱酸性を保っているので、細菌の増殖を抑える働きもあります。 皮脂膜が不足すると、表皮がアルカリ性になり刺激に過敏になり湿疹やカブレなども起こしやすくなります。同時に、角質細胞間の水分蒸発が進み、皮膚表面が乾燥しやすくなり、小じわや肌荒れの原因にもなります。

逆に過剰な場合は、皮膚の清浄作用が低下し、ほこりや雑菌が付着・繁殖しやすくなり脂漏性湿疹やニキビ・吹き出物などの原因となります。

皮脂分泌の多い部分は?
皮脂を分泌する『皮脂腺』は、体全体に均一にあるのではなく、部位によって違いがあります。
『皮脂腺』の量は、頭・顔・四肢の順で多いのですが、各部位でも、中心と端で差があるのが特徴です。
中心部分が特に多く、末端にいくにしたがって少なくなります。そして、皮脂線の分布が多いところほど皮膚表面の皮脂量が多く、いわるゆ脂性肌に傾きます。

皮脂腺が多い部分は脂漏部位と呼ばれます。具体的な個所は、頭・顔の中心部分(額・眉間・鼻・口の周り・下あご)・前胸・背面中央部・脇の下などです。

『皮脂腺』の数ですが、通常の部位で100個/平方センチメートル以下ほどです。
しかしながら、脂漏部位となると、1平方センチメートルあたり、400〜900個もの皮脂腺が存在するのです。
「顔の部位で、脂っぽいところとかさつくところがある」のは、そもそも皮脂腺の量に差があるのがおおきな原因のひとつだったというわけですね。

Point2 「PA」と「SPF」を正しく理解し選びましょう

皮脂は長時間経過すると、皮脂成分中の脂肪酸などが空気中の酸素により酸化され、皮膚に害を与える過酸化脂質に変化し、皮膚の老化を促進してしまいます。
そこで、まず重要なのは、この過酸化脂質をしっかり取り除くという事です。
日中の洗顔が難しい時間帯は、あぶら取り紙などで浮き出た皮脂を吸収し取り除きます。
その後、皮脂を吸収し化粧もち効果をアップさせるようなパウダー類でお化粧直しを施す事が有効です。

また、帰宅後は速やかにクレンジング&洗顔で化粧汚れや皮脂をしっかり取り除きましょう。
洗顔後の肌状態がすっきりしないような場合は、少し脱脂力の強い洗顔料に変えてみるのもおすすめです。
季節による皮脂分泌量の差が大きい方は、このような洗顔料の選択にも気を配ることがポイントになります。

洗顔後のお手入れには3つのポイントがあります。
まず一つ目は、お肌を引き締めるケアです。
皮脂分泌量が多いという事は、毛穴も開いた状態になりがちです。
そこで、化粧水をコットンにとり下から上へパッティングしながら塗布しましょう。
皮脂分泌の多い部分は特に細かく軽い動きで叩き込むようにパッティングしてあげましょう。
また、洗顔後、化粧水を塗布する前に保冷剤や氷水などで冷却したタオルを活用し、肌のほてりを鎮めると共にお肌全体を引き締めるケアも効果的です。


二つ目のポイントは油分を含む乳液や・クリームでの保護ケアです。 皮脂分泌が多いこの季節は、肌も十分潤っているように感じがちですが、適度な保湿・保護ケアは必須です。化粧水をパッティングした後は、乳液(ミルクローション)やクリームで保湿・保護のお手入れでお肌をまもりましょう。 夏場の肌は、皮脂や汗の分泌量が冬場に比べて活発になり保湿されているように感じがちですが保湿ケアすることで、肌質も良くなり、過剰な皮脂分泌もコントロールされます。 感覚的にベタベタするという先入観でクリームや乳液でのお手入れを避けがちですが、紫外線や気温の変化でお肌は砂漠状態です。 お手入れの最後に乳液やクリームを両掌でしっかり伸ばしお顔全体に薄いベールをまとうように塗布してあげると、べたつきも感じにくいので、気になる方はこのように使用方法をアレンジしてみてください。


3つ目に忘れてはいけないのが紫外線対策です。 冬と比較すると圧倒的に皮膚に届く紫外線量が増えている事に加え、過剰に分泌した皮脂が、より日焼けしやすい環境を作り出してしまいます。 そこで、日焼け止めなどで、UV対策をしっかり施すと共に、化粧崩れにも気を配ることが重要です。 先に記したようにあぶら取り紙で浮き出た皮脂を吸収し、UVカット効果のあるパウダーなどで化粧直しを心がけましょう。 紫外線カット効果の高い製品で紫外線対策をしていても、化粧崩れしてしまってはUVカット効果も発揮できません。 こまめな化粧直しで、皮脂を取り除きまた、紫外線カット効果を持続させる事が重要です。

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