2014.8.8更新Vol.5

読んで 学んで 美しく Skincare Training Room スキンケアトレーニングルーム

毎日、何気なく使っている化粧品。同じステップで繰り返すお手入れ・・・。シワやシミなど気になる肌トラブル・・・。果たして、私たちは正しいスキンケアができているのでしょうか?“名前より先に肌質を記憶する!”ドクターラインのビューティトレーナーが、スキンケアの豆知識や、コスメ選びのコツをご紹介します。

  • vol1
  • vol2
  • vol3
  • vol4
  • vol5
  • vol4
  • vol7
  • vol8
  • vol9

Lesson.3『季節に応じたスキンケア〜紫外線の傾向と対策〜』

夏になると特に気になる『毛穴の開き』。毛穴の開きのお悩みは10代から50代・60代と幅広い年代の方よりご相談をいただきます。レッスン5では、そもそも毛穴の役割とは何か?毛穴はなぜ目立つのか?毛穴対策としてどのようなお手入れがいいのか? この3つについてレッスンします。

Point1 「皮脂」と「皮脂膜」について

しみやしわは、加齢と共に多くなる悩みですが、毛穴の開きは、年齢問わず、悩んでいる女性が多いお悩みのひとつです。
若年層では過剰な皮脂分泌によって額や鼻などの毛穴が目立ちやすいと感じる方が多く、20代後半になると、皮脂分泌による毛穴の目立ちより、肌の水分量が減少したりハリが失われることで頬などの毛穴が広がり目立ちやすくなる「たるみ毛穴」を気にされる方が多くなります。


スキンケアトレーニングのVol.1で、皮膚の構造についてお話ししましたように、皮膚の表面は “角質細胞” で構成されています。皮膚の表面は一見平らに見えますが、拡大してみると多数の細かい線が網目状に走っていて、小さい丘上の盛り上がりを形成しています。
この網目状に走っている溝を皮溝(ひこう)、小さい丘上の盛り上がりを皮丘(ひきゅう)と呼びます。
皮溝皮丘が、細かく均一に並んでいる肌が、一般的に「きめが整った肌」と言われる美しい状態です。

皮膚には表皮の付属器官として皮脂腺汗腺があります。
皮脂を分泌する皮脂腺は毛嚢につながっていて、皮脂は毛を伝わって毛穴(毛孔)より皮膚表面に分泌されます。
毛穴は、皮溝と皮溝が交わる部分にあり、皮丘の中心には汗を分泌する汗孔があります。毛穴から分泌された皮脂と汗孔から分泌された汗によってできた皮脂膜(天然のクリーム)は角質層の水分蒸散を抑制し、うるおいを与えると共に、皮膚表面を弱酸性に保つことで有害な細菌の増殖を防いでいます。

また、毛穴には立毛筋が付着していて、寒い時や交感神経優位になった時に、立毛筋が収縮することで体毛を立て、毛穴を閉じて、体温が逃げるのを防ぎます。同時に、毛穴を閉じる事で真皮内の毛細血管を圧迫し血流を減らすことで、体温が逃げないようにも働きかけています。
このように毛穴は、皮膚の保護や体温調整に大きく係わっており、重要な『器官』の一つでもあります。


「毛穴が目立つ肌」の主な特徴とは?
毛穴が目立つ肌は、主に4つの特徴がみられます。
@皮脂の分泌量が多い
A毛穴が開いたままになっている
B「きめ」が乱れている
C肌がたるんでいる
@皮脂の分泌量が多い…皮脂量が多いと分泌している時間が長く、毛穴が開いたままになっているので、毛穴は目立ちやすくなります。皮脂分泌量が多い人は、皮脂成分のバランスも崩れ、それが原因できめが乱れたり、角化異常を起こすとも言われています。
A毛穴が開いたままになっている…毛穴が開いたままになっていると、毛穴が閉じているときと比べて常にその部位のくぼみが大きいので、目立ちやすくなります。
毛穴は、皮脂分泌など必要時に開き、必要のない時には閉じている状態が正常です。しかし、角質の新陳代謝が乱れ、角化異常を起こすと、毛穴は常に開いた状態になってしまいます。
角化異常を起こすと、常に毛穴が開いた状態なので角栓が詰まりやすくなる⇒詰まった角栓によってさらに毛穴が目立つといった、悪循環を繰り返します。

B「きめ」が乱れている…肌荒れ・乾燥などのトラブルが原因で「細胞間脂質」(細胞と細胞の間に存在し、うるおいでつないでいる脂質)が不足すると “角質細胞” はばらばらになり、きちんと並ぶことができず、キメは粗く乱れてきます。
きめが整った肌は、「皮溝」と「皮丘」が細かく凹凸が均一にならんでいるので、当たった光がバランスよく、たくさん乱反射するため、「ソフトフォーカス(ぼかし)」効果がかかり、毛穴が目立ちにくくなり、明るくきれいな肌に見えます。
一方、キメが乱れた肌は「皮溝」と「皮丘」の凹凸の差が大きいため、乱反射のバランスがくずれ、影ができやすく、毛穴も目立って見えてしまうのです。

C肌がたるんでいる…肌がたるむと、毛穴も目立ちやすくなります。
というのも、肌老化によってうるおいが減少し、肌のハリを保っている真皮が衰えてしまうと、肌表面は重力に逆らえず、頬を中心にたるみが生じ、たるみに引きずられて毛穴も広がってしまうのです。
たるみは、頬を中心に全体的に広がっていきます。比例して、たるみ毛穴も、顔全体に広がっていきます。

Point2 「PA」と「SPF」を正しく理解し選びましょう

毛穴が目立ってしまう主な特徴は、先の項目で記したとおりですが、では、毛穴を目立たなくするには、どんなお手入れが効果的なのでしょうか?
毛穴を目立たなくするために実践して欲しい、3つのポイントを以下にご説明いたします。
ぜひ、今日から取り入れてみてくださいね。

@過剰な皮脂を取り除く
過剰な皮脂を取り除くための基本のお手入れとして、まずは正しい洗顔方法を身につけましょう。
洗顔料をしっかり泡立て、手と肌が直接触れないように、擦らないように洗います。
特に皮脂分泌量の多い、Tゾーンや口の周り・小鼻の横・こめかみは、丁寧に泡でつつみこみ、洗い残しがないようにしっかり洗顔することが大切です。
ただし、取り過ぎには注意が必要です。皮脂分泌が多いからといって、1回に何度も繰り返し洗顔料を用いて、洗顔するのは逆効果です。

Aきめを整えて新陳代謝を促すお手入れを取り入れる
普段のお手入れに、お肌を引締めるお手入れをプラスしましょう。
洗顔後、保冷剤や氷水で冷却したタオルでお顔全体を包み込み鎮静させたり、冷蔵庫で冷やした化粧水によるパッティングが効果的です。
冷やしたローションをコットンに浸し、気になる箇所をパックする「ローションパック」も毛穴を引締め、きめをふっくら整えてくれるのでおすすめです。
また、汗や皮脂の分泌が活発なこの時期はお手入れを怠ると、角質肥厚のきっかけになってしまいます。 AHA配合の製品を用いて不要な角質を取り除く、角質ケアも定期的におこないましょう。

B夏場も保湿ケアを行う
忘れてはいけないのが、保湿ケアです。
高温多湿な夏は、油分を含む乳液やクリームの使用は「べたべたする・・」と、敬遠しがちですが、夏の肌は「かくれ乾燥」とも言われるように、汗でうるおいが流され思った以上に乾燥状態にあります。
冷房が効いた屋内ではさらに乾燥はすすみます。 クリームは乾燥する秋から冬限定のものではありません。夏でも乳液やクリームなどを正しく使用することをおすすめします。

いかがでしたでしょうか。
毎日のお手入れにちょっとプラスしたり、洗顔方法を変えるだけでも、お肌の状態は変わっていきます。

次回は、「落とすケア」についてのレッスンを予定しています。

PAGE TOP