2015.3.20更新Vol.9

読んで 学んで 美しく Skincare Training Room スキンケアトレーニングルーム

毎日、何気なく使っている化粧品。同じステップで繰り返すお手入れ・・・。シワやシミなど気になる肌トラブル・・・。果たして、私たちは正しいスキンケアができているのでしょうか?“名前より先に肌質を記憶する!”ドクターラインのビューティトレーナーが、スキンケアの豆知識や、コスメ選びのコツをご紹介します。

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Lesson.9『スキンケアの意味と役割〜ストレスと肌〜』

冬から春に移行する3月は生活のリズムが変ったことで体調を崩したり、花粉によって肌荒れが生じたり、ストレスを感じやすい時期でもあります。ストレスがたまると、心身のバランスが崩れ、顔色にも影響してきます。 そこで今回はストレスと肌の関係についてみてみたいと思います。

Point1 心身のバランスを崩す「ストレス」と「肌」の関係

現代社会はストレス社会だ!という事を良く耳にします。では、そもそもそのストレスとは何なのでしょう?
ストレスとは『物体に圧力を加えることで生じる歪み』の事で元は物理学の分野で使われていた言葉ですが、生物学者のセリエが生体への報告をした事から生理学の分野でも使われるようになりました。
生物学の分野での「ストレス」は、外からの有害な刺激「ストレッサ―」によって引き起こされる身体の変化のことを指します。
主なストレッサ―は、次の4つに分けられます。
@物理的なもの…騒音や暑さ、寒さなど
A科学的なもの…嫌なにおいなど
B生物学的なもの…細菌、ウイルスなど
C社会学的なもの…人間関係の悩み、経済的な悩みなど

わたしたちの体には、自ら健康を維持するために内部のバランスを保とうとする力「ホメオスタシス」が備わっています。 ストレッサ―によって刺激を受けると、大脳で察知され、ホメオスタシスを維持する脳の「視床下部」に伝わります。そこでは、受けた刺激を「内分泌系」「神経系」「免疫系」の3つのしくみに役割分担し、微量成分を分泌する事によって「ホメオスタシス」を調節しています。
しかしながら、過剰なストレスを受け続けると、刺激を察知する脳が対応しきれなくなり、脳の指令が乱れ、その結果当然「ホメオスタシス」も乱れるため、微量成分が大量に分泌され、交感神経が多く働くようになって眠れなくなったり、身体の不調となって現れてきます。

内分泌系のひとつである副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、メラニン生産を促すといわれており、ストレスによるホルモンの変調によっても、シミができるといわれています。

メラニンの生産を促すホルモンとして、ほかにも女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)があげられますが、女性ホルモンと肌状態の関係についても少しお話します。

Point2 女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」

女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、 約28日間の周期で定期的に視床下部の指令によって卵巣から分泌されます。

「美」のホルモンといわれるエストロゲンは、排卵前に分泌量が多くなるホルモンで、受精卵がうまく着床して育つように、子宮内膜を厚くする働きがあります。エストロゲンが分泌されている時期は、女性らしい魅力が最も高まる時期です。コラーゲン産生を促すため、お肌や髪のハリ・つや・うるおいが増すほか、代謝もよくなります。また、神経を安定させる物質セロトニンも分泌され、自律神経のバランスも安定します。
プロゲステロンは、排卵されたあとに残る黄体から分泌されるホルモンで、受精卵が着床するために子宮内膜をフカフカにする働きがあります。プロゲステロンが分泌される時期は、すべてが赤ちゃんを守るためのエネルギーに費やされ美の維持は後回しになってしまいます。また、体は栄養分や水分を溜め込みやすくなり、皮脂分泌が増えるため肌トラブルが出やすい状態となり、精神的にも不安定になりやすくなります。 生理前に肌荒れを起こしやすくなるのは、このようにプロゲステロンの分泌が関係しているからなんですね。
このような話を聞くと、エストロゲンだけあればいいと誤解されがちですが、実際には、プロゲステロンとのバランスが大切です。

先に述べたストレスによって分泌される微量成分(神経伝達物質やホルモンなど)と皮膚との関係を調べると、実際に心理ストレスが表皮を薄くしてしまったり、角質層のバリア機能が乱れたり、免疫機能が弱る事が報告されています。
また、紫外線による影響も受けやすく、アトピー性皮膚炎も悪化するような事も報告されています。

女性ホルモンの影響や、ストレスによっても肌荒れや皮膚トラブルをおこすと言われています。
バランスを崩した肌を改善するためには、ストレッサーを軽減させる事が一番ですが、 まずは、ダメージを受けたお肌を直接ケアしてあげることが大切です。

ダメージを受けたお肌を直接ケアするスキンケアとしてお勧めなのが、「心地よさ」を感じられるマッサージやマスクやパックです。
お肌をマッサージする事で血行が促進され、酸素や栄養分が供給されると共に、老廃物が除去され肌状態が改善されます。
また、就寝前や入浴後のリラックスできる時間帯にマスクやパックを施す事で、お肌だけでなく心にも安らぎを与え、心がリラックスすることで体内の恒常性を正しく保つ方向に作用してくれます。

マッサージやマスクなどで『心地よさ』を感じる事が、肌状態の改善に良い結果をもたらしてくれます。

このように、心と身体と皮膚は三位一体の関係といっても過言ではないと思います。 どこかがバランスを崩すと他も強く影響を受けてしまいます。

多忙な日々ですが、ほんのひとときスキンケアでリラックスタイムを持つことが心や身体のケアにも繋がりますので、ぜひみなさん意識してリラックスタイムを取り入れましょう。

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